肌のでこぼこを悪化させる3つの害

肌をダメにする3つの害

防腐剤の害

 

どんなに美人でもほおずりできない肌の状態があるんです。

 

肌の表面を弱酸性に保って、雑菌などから肌を守っているのが、皮膚に棲みついている常在菌です。

 

以前顔の常在菌の数を調べたデータを見たことがあります。

 

小鼻の横あたりには、―平方センチメートルあたり約60万個の常在菌がいました。

 

鼻の横は皮脂が多く毛穴が大きいので、常在菌の数も多いのでしょう。

 

ほおの真ん中あたりでは、毛穴が少なくて隠れる場所もあまりないからか、約20万個でした。

 

女性たちの顔についても調べたデータがありました。

 

女性は全員、化粧水や美容液、ファンデーションなどをつけていました。

 

結果は、もっとも菌数の少ない人でなんと約500個しかいませんでした。

 

いちばん多い女性でも3万個という、驚くべき数字が出ました。

 

男性の皮膚と比較したら、女性たちの顔には常在菌がいないも同然です。

 

なぜここまで減ってしまったのか?

 

化粧品をつけていない男性や女性はそこまで菌数が少なくなかったことから、原因は明らかに化粧品の防腐剤の影響だと考えられました。

 

最近では、消毒薬で傷を消毒する習慣はなくなったそうですが、昔は、傷の消毒に使っていた消毒薬でも、蓋をしないで置いておくと数週間で雑菌が入って白濁することがあったそうです。

 

ところが、化粧水もクリームもファンデーションも化粧品は、数年腐らない。

 

5年くらい腐らないものだってざらにあります。

 

パラペンなどの強力な防腐剤が入っているためで、その殺菌力は傷を消毒する消毒薬よりもはるかに強いわけです。

 

そのように強力な防腐剤を毎日のように肌につけて顔を消毒しているわけです。

 

すると、肌を守ってくれるはずの常在菌がほとんど死んでしまうのも当然です。

 

1つの化粧品だけならまだ何とかなるのですが、ほぼすべての女性が毎日のように、何種類もの化粧品をつけています。

 

単純に計算したとしても、化粧品を2種類つければ2倍、3種類つければ3倍、4種類つければ4倍というよう、倍々で大量のパラベンが肌についてしまうのです。

 

化粧品を何種類も重ねている女性の皮膚の状態を調べてみると、見たことも聞いたこともないような気持ち悪い雑菌がいっぱいいるんです。

 

その原因は常在菌のほとんどを強力な防腐剤で殺してしまったためです。

 

最近はマラセチアという酵母に似たカビがとりついている患者さんもときどきいます。

 

マラセチアは脂漏性皮膚炎の原因菌といわれています。

 

脂漏性皮膚炎は皮脂分泌の多い場所にできやすい湿疹です。

 

頭や眉毛、小鼻の横などに特にできやすくて、かゆみや炎症が、出たり消えたりします。気づかないでいる人も多い感染症です。

 

マラセチアなどは常在菌がふつうにいれば、感染しにくいカビです。

 

それなのに、そんなものがついてしまうのは、化粧品で常在菌を殺してしまっていることも誘因になっていると思います。

 

脂漏性皮膚炎にかかっている女性も、顔や頭が多く、それ以外の場所での頻度は少なくなります。

 

顔には化粧品をつけ、頭には、シャンプーやリンス、整髪料などを使いますが、それ以外の場所には何もつけないからでしょう。

 

私のスキンケアを実践している人だちと冗談まじりに、こんな話をします。

 

「化粧品をいっぱいつけていたり、洗顔をしすぎている人たちの肌は雑菌だらけだから、ほおずりはできないね」と言われるのも納得です。

 

こする害

 

こすればこするほど、肌は干からびます。

 

こする行為は、肌を確実に傷めます。

 

脂溶性の細胞間脂質と水溶性の天然保湿因子からなる自家保湿因子は、ちょうどウナギの皮膚の表面のぬめりのように、私たちの肌を乾燥から保護してくれているんです。

 

肌を守っているぬめりをこすって落としてしまうと、ウナギの皮膚が干からびてしまうのと同じように、私たちの肌の自家保湿因子をこすって落としてしまうと、私たちの肌も当然のことながら干からびてしまいます。

 

そして、干からびた肌ではもはやうるおいを保てなくなるのです。

 

白家保湿因子はひとたびこすり落とされると、再生するまでに、乾燥していない健康な肌でも3〜4日かかります。

 

しかし、多くの女性がクレンジングでこする、洗顔でこする、タオルでこする、化粧水や乳液を含ませたコットンでこする、クリームをすりこむ、といったことを毎曰くりかえしているので、皮膚は干からびていますから、回復にはもっと長い日数を要します。

 

これでは自家保湿因子が再生する間もなく、失われたままの状態がずっと続いてしまいます。

 

そうなれば、遅かれ早かれ、肌の健康は破綻して、細胞分裂は止まり、皮膚が薄くなり、縮むので、キメも消えてしまいます。

 

それだけではありません。こするという刺激は炎症を起こし、表皮の中のメラノサイトという色素細胞を活性化させて、メラニンを増やしてしまいます。さらに肌を確実にくすませてしまい、シミの原因にもなってしまいます。

 

さらに悪いことに、皮膚は毎日のようにこすっていると、こすることによるダメージを軽減しようとして、角層が厚くなってしまいます。

 

足のかかとや、お尻の皮膚が厚くなっているのがよい例です。

 

顔の肌だとしても、毎日のようにこすることをしていると、角層が厚くなってしまします。つまり「かかと化」してしまうのです。

 

化粧品をつけるときには、多かれ少なかれ、肌をこすることになります。

 

そのことは、肌を干からびさせる元凶であり、シミやくすみの原因となり、さらに、角層を分厚くしてしまうわけです。

 

肌を極力こすらないためにも化粧品をつけないスキンケアこそ理想のケアといえるでしょう。

 

洗いすぎの害

 

クレンジングするたびに、肌バリアをこわしているのをご存知ですか?

 

これまで化粧水やクリームなどの害を述べてきましたが、じつは、もっと肌に悪いものがあります。それはクレンジングです。

 

一口にクレンジングと言っても、オイル・クリーム・ジェルと色々な種類があるのですが、どの種類のクレンジングも、主な成分は界面活性剤なんです。

 

界面活性剤は普通の洗顔では落とせない油性のファンデーションをも簡単に落とすほど強力なんです。

 

強力ということは、つまり、肌のバリア機能に欠かせない存在である細胞問脂質と天然保湿因子(自家保湿因子)をも、化粧と一緒に強力にこすり落としているんです。

 

クレンジング力の強い弱いの差は、大量の界面活性剤が含まれているかどうかということです。

 

クレンジングに使われている界面活性剤はクリームなどが霞んでしまうほど大量に含まれているんです。

 

クレンジングした後でもなお、この肌にとって有害である界面活性剤が肌に残ってしまいます。

 

そのため、クレンジング後に洗顔フォームで洗顔をして界面活性剤を落とさなければなりません。

 

化粧を落とすためにはダブル洗顔が必要不可欠なわけです。

 

ところが、その洗顔フォームのほとんどの種類に界面活性剤が入っているので、肌へのダメージは半端ではありません。

 

これらクレンジングやせっけんに含まれる界面活性剤や、あるいは油脂が、毎日顔を洗うたびに、肌の自家保湿因子の中にとけこんで、バリア機能を著しく低下させることも知られています。

 

バリア機能を失えば、油や界糾性剤などが肌の中に浸透して、肌の構造さえも破壊してしまいます。

 

破壊されてしまった肌の構造は再生するまでに早くても3〜4日もかかってしまいますし、毎日化粧をしてクレンジングや洗顔をしているとすると、肌は再生した途端にこすり落とされているということになります。

 

しかも、肌の構造はどんなに高価で良い成分を配合した保湿剤であったとしても決して代用できません。

 

クレンジングにはもうひとつ、肌に深刻なダメージを与える問題があります。

 

ファンデーションの汚れをクレンジングによくなじませるには、クリームのとき以上に肌をこすることになります。

 

つまり、クレンジングには大量の界面活性剤が使用されている点、肌をひどくこするという点、このふたつの問題のせいで、化粧水やクリームよりも肌の保湿のためのバリアをこわしてしまい、肌を傷つけてしまうのです。それがクレンジングなんです。

 

クレンジングによって肌のバリア構造が壊れてしまうと、皮膚は乾燥してしまいます。つまり肌の乾燥がさらにはげしくなってしまうのです。

 

肌の乾燥が深刻になってくると、基底層で新しい細胞が生まれることができなくなるため、皮膚の新陳代謝が止まってしまします。

 

こうして古い角層と、その下の熟成できないままの角層が厚く層をなし、そのため、肌は粉を吹き、バリバリな状態になってしまいます。

 

マイクロスコープでみると、そのような状態が続いた肌では深いキメはおろか、線すらないツルツルの状態になっています。

 

さらに悪いことに、多くの女性は洗顔のあとに几帳面にかならず美容液、クリームなどをつけています。

 

美容液、クリームなどの化粧品に含まれている成分は、バリアがこわれた皮膚の中に簡単に入っていきます。

 

美容成分が含まれているとはいえ、それらのものは肌にとって全て異物ですので、皮膚は炎症を起こしてしまいます。

 

肌は炎症をくりかえしてしまうと、くすみやシミになってしまうんです。

 

このように、クレンジングや洗顔をしすぎる生活を長く続けていると、酷い乾燥肌になることはもちろん、人によっては脂性肌になってしまい、毛穴を余計に広げることにもなってしまいます。

 

洗顔によって皮脂をとりすぎてしまうと、皮膚はその分を補おうと、過剰に皮脂を分泌しはじめるからです。

 

こうして皮膚の状態が脂性肌の方へと傾いていき、皮脂腺が肥大し、毛穴の周辺が盛りあがることになります。

 

このため、毛穴が開いて見えてしまう状態になるんです。みかんの皮のようにでこぼこした肌になるのです。

 

皮脂がベトベトに出ても、保湿はできないので、肌は乾燥しています。